弊社の事始めは、例年5日の神田明神初詣から始まります。

前日のテレビ放送で大混雑が報道されていたのですが、
この日はほどよい参拝者数。列も10分も並べばお詣りできました。

コロナやウクライナで危機的状況の世界情勢とは裏腹に、あまりに長閑な神社風景。
みんなが笑顔で並び、譲り合い、口に出しての挨拶こそしないものの
お互いに善い年にしたいという祈りのある平和な境内でした。

お汁粉をいただいてから山門を出て坂を降りた途端に、厳しいクラクションの音。
見ると、乗車する客人のため止まっているタクシーに後続車がクラクションを浴びせかけているのです。
いきなり道行く人の顔が険しくなり、せかせかと横断歩道を渡っていきます。
今までのあの穏やかな空気が一変してしまいました。

私は、あの境内の中の様子が本当の世界で、このあくせくした下界は仮の世ではないかと感じました。
調和の世界から、修行に降りて来た私たち。
もうこの場は修行の場と思いを定めて、愚痴らず毒舌は吐いても悪口言わず、
誹謗中傷とは縁を切り、蔓延する陰謀論に惑わされず、自分のなすべき仕事をなし、
できれば使命に目覚めて明るく邁進する、そして少しでも感謝の気持ちで生きていきたい。

今年の年初。
初詣風景で思いを新たに致しました。

今年もよろしくお願いいたします。